こんな本置いてます vol.7

今や本の売れ行きを大きく左右するほど権威のある賞となっています本屋大賞。この作品は、説明するまでもなく2014年第11回の本屋大賞受賞作です。歴史小説や歴史ドラマってついつい史実に基づいているか?とか、リアリティがあるのか?って語られがちです。でも、史実というのは残された文献やら史跡に頼る他なく、本当に忠実にするのであれば、ただの歴史資料になってしまいます。物語としての歴史はノンフィクション、フィクションという答えを求めるのではなく、過去の歴史を題材にした娯楽作品として読み進めた方が純粋に楽しめると思います。この物語はあまり、深堀されていない「第一次木津川口の戦い」という事もあって、自由に描きやすかったかと思います。しかも、「本能寺の変」以外にも信長の負け戦があったんだ(程度の歴史の知識)、日本に馴染みが薄い海賊、女性が戦場で戦うというファンタジックなストーリー。見てみたい史実がここにあります。

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